創業当時、何の知識もなかったので、手探りで経営本を読み漁り
まず型から真似て、お店をオープンさせました。
一応、店舗の根底になるコンセプトだけは決めたので、
お客様には1貫性あるサービスは出来ていたのだと思います。
元々、数字をどう作るのか？頭を使う事が苦手で、
行き当たりバッタリの感覚で運営していたので、
今思えば、地図も作らずに旅に出たも同然で
目標はありましたが、過程が抜けていて
たまたま売上がくっついて来ただけの
営業者でした。
戦略とは
この地図を作る作業こそが、戦略です。
戦略とは？
方向性、優先順位だと私は思っています。
世の中の経営者の方が、辞任される時を見られた方も多いと思いますが、
そのほとんどの理由が、この戦略ミス。
戦略の方向性が、誰のお役にも立てず、誰からも支持を受けないものだった時、責任を取って身を引くのです。
大塚家具が、ヤマダ電機の子会社になるニュースを見ました。
このニュースも戦略ミスが招いた事で、
高級家具路線を貫いてきた大塚家具が、
途中から価格を抑え、カジュアル路線に切り替えた結果、
顧客のお役に立てず、ヤマダ電機から出資を受ける形になったのです。
なぜ戦略ミスだったのか？
路線変更して打ち出した中価格帯を望む顧客が居なかった…
価格だけの問題ではないのですが、
値付けも立派な戦略です。
どのターゲット層を狙うか。そのターゲット層へのメッセージで、1番インパクトがあるのが値段。
ブランドコンセプトに沿って、顧客のお役に立てる事が根底になければ、
ただ、こちらの都合を世の中に押し付けているだけなので、
そもそも論になってしまいます。
戦略の作り方
戦略とは。どの方向に、どんな旗を掲げ、どの道順で進むのか？
これを考えるのが、経営者の1番重い仕事なのかもしれません。
戦略が世の中に合っていたら、あまり苦労せずに売上は立てられるそうです。
私もまだそこは未経験なので、そうですとしか言えません。
どの方向に？
どんな商品を顧客に届け、顧客の支持を受ける為にどんな差別化をしていくのか。
どんな旗を？
使命感、理念、志を持ってビジョンを描いていく。
どの道順で進むのか？
これが優先順位です。顧客に対し具体的に何を1番にして提供していくのか。
例えば、美容院だと特殊な技術があり、他店で真似できない位の差別化が出来れば
それだけで儲かるのですが、今の時代商品力だけで差別化は、なかなか難しいので、
次に、お店自体のブランド力。内装、立地、各スタッフの人間的な魅力で差別化をはかります。
1で差別化出来なければ、2と組み合わせる事で差別化をはかる。
それでも弱ければ、3と増やしながら掛け合わせで強くしていく。
大企業のように、新しい商品を開発して世の中に出すやり方は出来ないので、
あるものを組み合わせて、新しいものに見せるやり方を中小企業はやるべきです。
大企業には出来ない弱みを探し出し、こちらはそこを狙い、強みに変えて
市場競争力を上げて行かれてはいかがでしょうか？